I Love You. (後編)
新名×主(GS3)+葉月(GS)

 湯気とともに立ち上がってくるコーヒーの匂いには、どこかへ帰りたくなる心地にさせる懐かしさがあった。
 ランチもボリュームがあって美味しかったが、食後に出されたコーヒーは、むしろこちらがメインだろうと思えるくらい芳ばしい香りを漂わせていた。
 コーヒーは嫌いではない。だからと言って、喫茶店で好んで飲むほど好きなわけでもない。食後に飲み物を選べるなら、新名は大体オレンジジュースかミルクティーを選択する。だが、喫茶「珊瑚礁」のコーヒーを前にすると、他の飲み物全てが霞んで見えた。それくらい豊かな香りであった。
 匂いに引き込まれるようにして、新名はコーヒーカップに口をつけた。
 心を引きつけた深い香りとは裏腹、コーヒーはさっぱりした味わいだった。苦味はなく、一口目はブラックのまま飲んだので甘くもない。ただ、さらりとした口当たりで、飲みやすかった。
 驚いたようにカップを見下ろしている新名の顔を、彼女が下から覗き込む。
「どう?おいしいでしょ?」
「うん……。てーか、コーヒーってこんなに爽やかだったっけ?スッゲー苦いイメージがあったんだけど……」
「モカは苦味が少ないんです」
 コーヒーを運んできてくれた女性が、新名と彼女の後ろから声を掛けた。
 彼女の研究室の先輩であるという女性は、可憐な感じのする可愛らしい人だった。彼女の方がコケティッシュな印象は強いが、雰囲気は、ちょっとだけ彼女に似ている気がした。
「葉月さんもモカがお好きなんですよ。あんまり苦いのはお好きじゃないらしくて、いつもモカを飲まれるの」
 女性が、ね、と佐伯の方へ振り返ると、佐伯は「そう言えばそうだな」と素っ気無く答えた。
「あーんな顔してクールぶってますけどね?モカが好きっていう葉月さんのために、彼、ブレンドには随分拘ったんですよ?珊瑚礁のモカは、何度も試行錯誤を重ねた"葉月スペシャル"なんだから」
「"葉月スペシャル"!佐伯さん、努力家ですね!」
「でしょ?」
 ふふふと笑いあう彼女と先輩は、まるで姉妹のようだった。
 その姉妹を一喝するように、カウンターの向こうから、「ウルサイ。全部聞こえてる」と、ムッとした声が返ってきた。
「油売ってないでちゃんと働け。お父さんはおまえをそんな娘に育てた覚えはない」
「わたしだって、そんな口うるさいお父さんに育てられた覚えはありません、よーだ」
 女性はペロリと舌を出して、くすくすと笑った。
「ゆっくりしていってね」
 彼女と新名に向かって手を振り、女性は佐伯がいるカウンターの方へと戻っていった。

「なんだかかわいいよね。先輩と佐伯さん」
 こちらもコーヒーカップに唇を寄せて、彼女が微笑んだ。
「いっつもあんな感じなんだよ。夫婦漫才みたいなんだけど、お互いがお互いをすごく必要としてる感じがしてね?見ているわたしまで気分がホカホカしてくるんだ」
「うん」
 オレは、そういうアンタに、ホカホカするけどね。
 喉まで出かかった言葉を飲み込んで、新名は目を細めて彼女を見つめた。
 確かに、自分がお世話になっている先輩だから、という理由もあるのだろうが、他人の幸せを自分のことのように喜べる彼女は、素敵だと思う。
 自分の幸せと他人の幸せ、二つを天秤にかけて僻んだり、妙な優越感を抱いたり、そんな擦れた感じがしないのが、彼女の美点の一つであった。
 それにしても。
 彼女がにこにこと佐伯と先輩を眺めている隣で、新名も、尚もああだこうだと言い合っている二人を横目で見た。
 一流大学を卒業する学生は、全員、エリートなのだと思っていた。
 官僚になったり、一流企業に就職したり、あるいは弁護士や税理士といった士業を目指したり。所謂、上昇志向の強い人間が、軒並み揃っているのだと思っていた。
 しかし、佐伯にも、彼女の先輩である女性にも、そういった野心は感じられなかった。程よく肩の力が抜けているというか、二人はごく自然で、ただ好きな人と、好きなように生きているように見えた。
 決して楽をして生きているわけではない。それは、彼らが出してくれたコーヒーを飲めば分かる。
 好きだと思うことを極めるために、きっと沢山の努力を積み重ねてきたのだ。そして、どんなに辛いときも、二人で支え合ってきたのだろう。だからこそ、誰が見ても、二人の間には確固とした「絆」を感じる。
 砂糖やミルクを入れるのが勿体なくて、新名はブラックのまま、モカをもう一口含んだ。
 葉月珪が愛したというコーヒーには、幸せの轍が込められているような気がした。

 互いにこれといった言葉を交わすこともなく、それでも穏やかに過ぎていく時間を、新名と彼女はコーヒーを飲みながらゆっくりと味わう。
 時間も時間だからか、いつのまにか客は新名と彼女の二人になっていた。カウンターの向こうでは、佐伯と女性が手際よく仕事をしていた。
「のどかだねぇ」
「だね。ま、たまには、こういうのも悪くないってカンジ?」
 新名がハハッと笑ったのに合わせて、彼女が表情を綻ばせた。
「ぺーちゃんが喜んでくれたのなら、わたしも嬉しい」
 そのとき、新名の背後で、入口の扉が開いた。扉の上方に掛けられている硝子細工のベルが軽やかな音を立てた。
「いらっしゃいま……、あっ」
 ベルの音も「いらっしゃいませ」という掛け声も、喫茶店ではBGMと同じようなものだから気づかなかったけれど、彼女の先輩が思わず息を呑んだのには違和感があった。
 まず彼女が新名を越えた向こう側を見止め、目を見開いた。
「ぺーちゃん……」
「え?」
 ぽかんとした彼女の表情に驚き、新名は首だけで振り返った。視線の先で確認したものに、新名も「あっ」と声を上げた。
「……どうも」
 艶のある低い声が、佐伯に向かって放たれる。
 しなやかな筋肉を纏った肢体、すらりと伸びた手足。日本人が無理やり脱色したような色ではない美しい金髪は、ところどころ外向きにはねているが、それもあくまで自然体である。
 整った顔立ちの中、長い睫毛が生み出す陰はアンニュイな雰囲気を醸し出し、西洋の絵画からそのまま飛び出して来たかのような存在感があった。
「葉月さん」
 佐伯も吃驚した顔をしていた。カウンターの中から出てくると、佐伯は優雅な動作で葉月を出迎えた。
「日曜にいらっしゃるなんて珍しいですね。どうぞ」
「あぁ、今日は朝から遠出をしたから……、その帰り」
 噂にたがわず、容姿端麗で非の打ちどころがない美しさを誇っているにもかかわらず、葉月の口調はボソボソとしていて、あたかも不平を呟いているかのようであった。
「そうでしたか」
 佐伯は、新名と彼女が着席しているテーブルから一つ間を空けたテーブルへ、葉月を案内した。
 葉月が通った後には、シトラスミントの爽やかな香りが残った。上品で嫌みのない香りは、流通して知れ渡っているメーカーのどれでもないようだった。
 新名も彼女も、視線は葉月に釘付けになっていた。葉月珪は新名にとっては憧れの、彼女からしてみても有名すぎる人物だ。葉月が喫茶「珊瑚礁」を贔屓にしているのはよく知られているが、まさか実際にその場所で本人に出くわすとは思いも寄らなかった。
「ぺーちゃん」
 彼女は身を乗り出して、新名に小声で話しかけた。
「本当に葉月珪が来たね!何かお話ししてきたら?」
「えっ?いや……」
 新名は口ごもり、困ったように視線を泳がせた。
「そりゃ、ヤバイっしょ。だってプライベートだぜ?あんまし声とか掛けられたくないと思うけど」
「でも、折角会えたのに」
「だから。お気に入りの場所なら、尚更、そっとしといた方がいいんじゃね?」
「うーん……。ぺーちゃんがそれでいいって言うなら、まぁ、いいけど……」
 彼女は残念そうな顔をしたが、それ以上新名を急かすことはしなかった。
 そんな風に遠慮している様子の新名に、佐伯が気を利かせてくれた。葉月から注文を取った後、佐伯は「葉月さん、実は」と口を切った。
「あちらの彼女、一流大学の後輩なんです。コイツの(そう言って佐伯は、佐伯の後方に立っていた彼女の先輩に視線を流した)研究室の後輩で。彼女と、それからカレシ、どちらも葉月さんと同じ、はばたき学園出身だそうです」
 佐伯に促され、葉月がおもむろに新名と彼女に顔を向けた。
 表情こそアンニュイであるが、グリーン色の瞳は、エメラルドのように美しく澄んでいた。
「はばたき学園……?そうか……」
 葉月はふわりと笑った。
 葉月の笑顔なんて、雑誌の上では滅多に拝めない。新名は呆然として、ただただ葉月を見つめていた。
 しかし、こういうとき女性の肝っ玉は凄いと思う。新名と同じように葉月に見とれていたはずの彼女は、不意に「あの」と葉月に声を掛けた。
「葉月、さん。あの、握手していただいてもいいですか?」
 彼女はやや緊張した面持ちであった。
 葉月は一瞬きょとんとした顔をしたが、すぐに頷いた。
「かまわない」
 葉月の返答に、彼女は顔を輝かせた。新名の手を取って、立ちあがる。そうして彼女は新名を前に押し出すようにして、その陰から顔を覗かせて、笑った。
「わたしも、彼も、葉月さんの大ファンなんです」
「ちょっ……」
 いきなり葉月の目の前に突き出されて、新名は焦った。
 だが葉月は、女子の彼女ではなく男子の新名を前にしても、顔色一つ変えないで、そのまま手を差し出した。葉月のオーラは、木々の狭間から太陽を見上げたときに降り注いでくる木漏れ日のように、キラキラとしていた。
 遠くから見ていただけの人が目の前にいるという現実に、戸惑いを隠せないまま、新名もそろそろと手を出した。
 握った葉月の手は、ほんの少しひんやりしていた。白く、細長い指は、しかしながらいくばくか骨ばっていて、単に美しいだけではない、力強い人間味を感じた。
 葉月は瞬きをしながら、新名に声を掛けた。
「おまえ……、名前は?」
「えっ?あっ、新名、新名旬平、です」
「俺、あの学園には、いい思い出がたくさんある……。新名はどうだ?」
「え、オレ?あ……、オレ、も」、憧れの葉月に話を振られて、新名は動揺したが、新名の視線は自然と彼女の方を向いていた。
「あの、オレ、まだ高三なんですけど……、でも、マジ、楽しいっす。はば学入って、本当に良かった」
 それは正直な気持ちだったから、新名は力を込めて言った。
 新名の真摯な口ぶりに、葉月は眉を上げ、そして再び柔らかく微笑んだ。
「だな。俺もあの高校に通ってよかった。……がんばれ、新名」
 
 珊瑚礁からの帰り際、新名と彼女は、行きに来た浜辺を同じように手を繋いで歩いた。
 海辺は干潮時が近いのか、か弱い漣が遠慮がちにうねっている。
「がんばれ、かぁ……」
 彼女は、新名が葉月と交わした短いやり取りを反芻しながら口を開いた。横を歩く新名を見上げて、彼女は新名の手をきゅっと握った。
「葉月さん、優しい人だったね」
「うん」
 淡々としていたが、葉月の言葉には、一つ一つに優しさが滲んでいた。
 年は離れているし、高校生活が重なったこともないのに、それでも「はばたき学園」の後輩にあれほど良い対応をしてくれたということは、葉月もまた満足のゆく学園生活を送ったのに違いない。
「……やっぱり、あの人が、うちのガッコの初代王子、なんだろうな」
「うん?」
「教会の伝説。きっと、あの人も、はば学で出会った好きなコと結ばれて、幸せになったんだ」
「わたしたちみたいに?」
 ふふっ、という悪戯っぽい笑みに引き寄せられるように、新名は彼女を見つめた。
 上目遣いで新名を見上げている彼女の瞳には、ほんのりと期待が浮かんでいた。
「うん」
 新名は素直に首を縦に振った。
「オレたちみたいに」
 彼女の指に自らの指を5本とも絡めて、新名は背中を折った。
 彼女に顔を寄せ、そっと口づける。軽く触れるだけの口づけを三回して、四回目のキスで新名は彼女の唇の中に舌を割り入れた。
 ぬるりとした舌の触感に、体中が総毛立つような震えが走った。自分を構成するものの全てが彼女を求めて、叫んでいる。
 こんなにも欲しいと思える人が傍にいて、その人にこんなにも近くで触れることができる。
 それは単純なことのように思えるが、それほど簡単に有りうることではない。その幸せを感じるとき、心ほ穏やかで静かな波に溢れる。四回目のキスを十分に堪能した後、新名はゆっくりと彼女から顔を引き離した。
「早く帰ろ」、新名は彼女の耳元で低い声でささめいた。「アンタが欲しい」

 午前中に睦んだばかりなのに、新名の体は再度熱く滾った。
 彼女のアパートに到着し、玄関の扉に鍵を掛けるや否や、新名は彼女を強く抱きしめた。唇で、彼女の頬から首筋にかけて、肌の上を伝う。
「ひ、ぁ……ぁんっ」
 弱々しい声で、彼女が啼いた。新名の胸に張りつめた弦が、きゅんと喜びの音をかき鳴らす。
 新名の手は、彼女の体のラインに沿って動いた。女性らしい丸みを帯びた、小さく柔らかい身体が、新名の愛撫を受けて震えた。
「にい、な、く……っ」
 彼女の唇から、切れ切れに声が漏れた。
 切なげに新名を呼ぶ彼女の声に、新名は堪らず彼女を抱きあげた。
「ベッド、行くよ?」
「うん。行こ」
 彼女も新名の体にしがみついた。
 新名は彼女に頬ずりして、彼女の靴を、右、それから左と剥ぎ取った。そうして自分も靴を脱いで、部屋の中へと進んで行く。
 彼女をベッドに下ろして、新名は彼女の上に覆いかぶさった。ベッドが、ギシ、と、物欲しそうな軋んだ音を立てた。
 彼女の腕が、新名のわき腹をかすって背中に絡みついた。新名は夢中になって彼女に口づけを落としていった。彼女のワンピースを脱がし、彼女の温もりを確かめる。新名の指と唇が彼女に触れる都度、彼女は笛の音のように愛らしい声を上げた。
 肌蹴た彼女の胸の丸みをなぞって、指を這わせる。柔らかい胸の膨らみを捏ねるように揉みしだき、先端で揺れる紅の粒に吸いつけば、彼女は「あぁっ」と嘶いた。
「アンタって……感じやすいカラダしてるよな」、感嘆を込めて新名は息をついた。
「触るだけで、すぐに熱くなる。エッチな、カワイイカラダ」
 それはとても嬉しいことだ。自分が彼女を欲しいと思うのと同じくらい彼女にも求められている、そう感じられることは、胸が震えて、声が震えるくらい、有難いことだから。
「オレのこと、好き?」
「好き。すごく好きだよ」
 睦み事の真っ最中に交わす愛の囁きなんて、半分以上はその場のムードに煽られて吐き出しているだけだと言う人もいるだろう。それでも、新名を望む彼女の声が紡ぐ「好き」という言葉には、新名の心を高揚させる魔法が掛かっている。
「ホントに、オレのこと好き?」
 新名の手は彼女の下半身へと伸びていった。
 彼女の下着に左右から人差し指をくぐらせて、両脚から丁寧に引き抜いた。それから、新名は彼女の足の付け根の茂みに、中指を持っていった。
 熱を含んだ、とろりとした液体が、新名の指の腹に付着する。新名は口角を持ち上げて、その液体を彼女の足の付け根に擦りつけた。
「アンタ、濡れてる」
「新名、くんが……、好き、だから」
 彼女の左手が新名の背中から滑り落ち、新名の股間部へと進んだ。
 彼女の親指と人差し指がジーンズのボタンを弾き、ジッパーを下ろした。押し込められて窮屈がっていた新名の根幹が、解放される。息巻く新名の強張りを宥めるように、彼女の指が新名を撫でた。
 彼女は目を潤ませて、新名をじっと見つめた。
「新名くんと、ひとつになりたい」
 このコは、なんて可愛いんだろう。恋人の贔屓目だということは十分分かっていたが、新名の胸はきつく引き絞られた。
「うん…、オレもアンタと繋がりたい」
 新名は衣服を全て脱ぎ捨てた。
 真っ裸になって、改めて彼女に触れ合うと、欲望が滾々と湧き上がる一方で、気持ちは徐々に凪いでいった。静謐の中に、互いの心臓の鼓動音のみが響き渡った。
「……入れるよ」
 新名の声色が揺らいだ。何度結ばれても、交じり合う瞬間はいつも緊張する。溢れる彼女の液体に飲まれるようにして、新名の根が彼女の胎内に吸い込まれてゆく。
「ハ、ァァッ」
 新名の喉から嗚咽が漏れた。根と一緒に、中に詰まっている精まで吸い込まれそうになる。
「マ、マジ、パネェ……。アンタ、一体どんだけオレから持っていくつもりなの」
 新名は泣き出しそうな顔で笑った。
「先に持ってこうとすんなよ。オレだってアンタをよくしてやりたいのに」
 彼女は目を丸く開いて、それからくすっと笑った。
「うん。あのね?わたしの中、新名くんで、ぐちゃぐちゃにして」
「いいの?マジで、ぐっちゃぐちゃにしちゃうぜ?」
「いいの」
 新名は彼女の頬に軽く口づけて、腰をグラインドし始めた。激しい熱を伴った固い棒状のものが、同じく熱を帯びた彼女の体を突貫する。
 杵が餅を打ちつけるように、衝撃が生まれ、熱が重なり、喜びが弾けた。
「新名く、んっ、にい、なくっ……!」
 彼女は幾度も新名の苗字を叫んで、身を捩った。
 精を吐き出すだけなら、一人でもできる。若い下半身はすぐに勃つから、たとえばそこに恋愛感情が介在していなくても、肉体関係だけなら誰とだって成立させられる。
 けれど、新名が好きだと思う人が発するものは、声も、表情も、仕草も、全てが新名の心に的中する。
 キモチイイのは根の部分だけではない。体中の血を沸騰させる高温の熱情が、新名の興奮を高めていた。
 今回も、そんなに長くは持ちそうにない。限られた刹那を彼女と分け合い、新名は快楽の上昇気流に乗った。
「アンタが好き」
 すごく好き、と、新名は壊れたオルゴールのように同じ言葉を繰り返した。
 新名が好きな彼女と、彼女を好きな新名と。一縷の感情が繋ぐ二人の体が、昼下がりの生ぬるい空気の中で溶け合った。


ココさんへ
 (2010/10/7 Asa)