くちびる (3)
忍足×女主+跡部(テニスの王子様)
※氷帝学園高等部二年生の設定です

 彼女は驚きで目を真ん丸にしていた。
 思いも寄らなかった時に、思いも寄らなかった場所で出くわしたのだから、驚くのも無理はない。忍足は、フ、と笑いを噛み殺した。
 彼女は、取り立てて美人というわけではない。勿論不細工ではないけれど、つまりは周囲から褒めそやされるほどの面容ではないということだ。
 けれど、凛とした佇まいには何となく目を奪われる魅力があり、また表情が豊かで、笑うととても愛くるしかった。
 今も、その驚いた顔にすら愛嬌を感じてしまう。
 忍足の目から脳への情報伝達経路に問題があるのか、あるいは彼女の表情に人の心を動かす何かが秘められているのか―、それについて誰かと話したことがないので、答えは分からない。が、彼女を視界に入れると、何かしら情動が揺さぶられる心地がするという事実だけは、変えようがなかった。
 忍足は跡部に向かって、驚くほど軽快な口ぶりで言った。
「今日は部活に来てへんと思ったら、なんや、ヒトの彼女に、手ぇ出しとったんか」
「アァン?何言ってやがんだ」
 跡部は眉間に皺を寄せつつも、口元には不遜な笑みを浮かべた。
「生徒会の交流の一環だ。外部の人間に口出しされたくねぇな」
「外部、言われてもなあ」、忍足は肩をすくめた。
「付き合うてるコが他の男と一緒におって、気にならんヤツなんておらんで」
「フン、お前にしちゃ、殊勝なことを言うじゃねえか。喧嘩の真っ最中だって聞いてるぜ?」
「へえ?」
 忍足はこれ見よがしに驚いて見せた。が、実際に、少しだけ吃驚した。
 彼女と「喧嘩中」だという認識は、忍足にはなかった。
 確かに数日前、次に会う日の約束をしようというときに、彼女が途中で「もういい」と話を切り上げたことはあった。
 だがそれについても、忍足は、彼女は大方、部屋の中でまったり過ごす休日に飽きて、拗ねたのだろうと思っていた。だからこそ忍足も彼女を放置していたのだが、まさか彼女の中ではそれが「喧嘩」にまで発展していたとは。しかも、跡部にその話をしていたとは。二重の衝撃である。
「ま、それにしても、跡部には関係ないことちゃうん?喧嘩中でも、恋人は恋人。オレの彼女ってことに変わりはあらへん。あんまりちょっかい掛けんといて欲しいなあ」
「……だとさ」
 跡部は彼女に向き直った。
 忍足としては、さりげなく牽制を掛けたつもりだったが、跡部にはあまり効果がなかったらしい。
 ついさっき耳に入れた話では、早いか遅いか、みたいなことを言っていたが、どういった内容だったのかまでは聞こえなかった。だが跡部の口ぶりは微妙に甘い雰囲気を醸し出していたから、恐らくは忍足と「喧嘩中」であることを理由に、彼女に言い寄っていたのだと思う。
 彼女の方は、どういうつもりで跡部の話を聞いていたのだろう?そもそも、彼女だけが「喧嘩」だと思っていた。「喧嘩」に悩んで跡部に相談したのか、あるいは「喧嘩」にヤケを起こして「生徒会の交流」を自分から申し出たのか―、そのあたりもよく分からなかった。
 忍足も同様に彼女に目を向けると、彼女はすぐさま忍足の視線に気付いた。だが目を逸らすこともなければ、項垂れることもなく、困惑した表情を浮かべていた。
 彼女が感じているのは後ろめたさや罪悪感の類ではなさそうだった。ただ忍足に何か聞きたそうにしている。
 その表情の示す意味が分からず、忍足は僅かにたじろいだ。
 しかし、跡部に動揺を覚られるわけにはいかない。ポーカーフェイスは崩さず、忍足は「そうやんなあ?喧嘩したら即、恋人じゃなくなるーなんてことはないやろ」と彼女に向かって言った。
 彼女は返答しなかった。代わりに、跡部が「まあ、いい」と口を挟んだ。
「忍足がここまで言ってるんだ。一度くらいは顔を立てておいてやるぜ」
 そう言って、跡部は彼女に向かって笑いかけた。
 彼女はぎこちなく跡部に微笑を返した。二人の間にそれ以上の会話はなかったが、それでもそこには「通じている」感があった。疎外感と苛立ちが、忍足の胸の中で膨らむ。出来ることなら、このまま彼女の腕を取って、跡部から引き離したいくらいだった。
 
 だが忍足が行動に出る前に、跡部が先に動いた。
「さて、興も冷めたことだし」
 そう言って、跡部は踵を返した。ついでに忍足に向かって「ああ、部には連絡を入れておいてやる。暫くロードワークでもしてろ」と言い残して、立ち去った。この先の話し合いに自分がいる必要はないと考えたのだろう。もっとも、「俺様」な跡部が気を使ったのはあくまで彼女の方であって、忍足のためでは決してないだろうが。
 傲岸不遜な男の後姿を見送った後、「少し歩こか」と忍足は彼女に声を掛けた。
「うん」
 彼女は素直に頷いた。
 彼女の手にしっかりと握られている紙袋に目を落とし、忍足は「持とか」と言った。
「えっ?あ、ううん。大丈夫だよ」
 今度は、彼女は頭を左右に振った。
「買い物してきたん?何、買うたん?」
「雑貨と雑誌。部屋で履くルームブーツがずっと欲しかったんだ」
「ああ、これから寒くなるもんなあ」
「うん。きっと温かいと思う。モコモコしててすっごく可愛いの」
「女の子はモコモコが好きやね。モコモコ、あるいはモフモフ」
「そうだね。どっちもあたたかい感じがするからかな」
 他愛もない会話が続いた。だがその裏では、お互いに手探りで話を繋いでいる。
 このまま話を続けても、彼女は自ら核心を突くことはしないだろう。
 忍足は腹を括った。忍足の番が回って来たところで、いくばくか沈黙した後、「なあ」と口を切った。
「喧嘩、してた?オレら」
 何で跡部と二人きりで出かけたのか、だとか、何で「喧嘩」だと感じたすれ違いを忍足より先に跡部に話したのか、だとか、詰問したいことはそれこそ山のようにある。けれども、根っこの部分は、恐らくは彼女と忍足の見解が真逆であった「喧嘩」という単語にあるのだと思った。
「オレ、何か気に障らんこと言うた?ゴメン、全く身に覚えないんやけど」
 場合によっては、彼女の怒りに火を注ぐことになると分かっていて、忍足は正直に白状した。
 彼女は瞠目し、それから俯いた。傷つけたのだろうと思った。だが知らないふりをしたところで、いつかは化けの皮ははがれる。それなら、早い内に降参しておいた方が良い。
「数日前に、言い分かれしたときのこと?それだったら、オレ、全然重く捉えてへんかった。ゴメンな」
「……どうして謝るの?」
 それまで黙っていた彼女が、そこで初めて口を開いた。
「忍足くんが謝ることじゃない……。謝ってもらいたいわけじゃないよ」
「理由も分かっとらんくせにって?」
 ゴメンだなんて、どうせ口先だけでしょ?とでも言いたいのだろうか。
 そういうつもりはなかったから、それを言われたらちょっと傷つく。
「理由が分からんかったら、謝っちゃイカンの?」
「ううん。そういう意味じゃないよ」
 彼女はもどかしそうに頭を何度も左右に振った。
「喧嘩じゃない。……喧嘩にもなってない。合ってないの。合わせられなかったんだよ」
 彼女は同じ言葉を繰り返した。まるで自分に言い聞かせているかのようにも聞こえるリフレインに、忍足は思わず眉根を寄せた。
 彼女が何かを伝えたいのだということは分かるが、肝心の「何か」が伝わってこない。
「どういうことや?合ってないって。言っとることがよう分からんのやけど」
 彼女は立ち止まった。彼女に合わせて、忍足も歩みを止める。
 彼女はぎゅっと口を噤んだまま、数秒間何も言わなかったが、やはり口に出さなければならないと思ったのだろう。彼女は意気込んで「やめよう」と言った。
「付き合うの、もうやめよう」
「……は?」
 頭を金槌で殴られたような気がした。いきなり吹っ掛けられた言葉の意味を咀嚼するまで、幾秒もかかった。
 咀嚼したらしたで、胸に鈍い痛みが広がった。
 先程の跡部の余裕のある表情が、嫌でも思い浮かぶ。
 早いか遅いか―。そういうことなのか。彼女がこの言葉を切り出す時が早いか遅いか、なのか。忍足と跡部で違うのは、別れを切り出されたときの対応とでも言いたかったのか。
 一体どういうことなのか。彼女はありもしない「喧嘩」をでっち上げて、忍足から跡部に乗り換えようとでもしていたのか。
 彼女に聞きたいことはたくさんあったが、とりあえず返答が先だ。沈黙を良いように取られて、このまま押し切られるわけにはいかない。
「お断りや」
「えっ?」
 忍足の返答に、今度は彼女がぽかんとした。
「ど、どうして?」
「どうして?それはこっちのセリフや。なんや、藪から棒に」
「藪から棒じゃないよ!前からずっと感じてたの。合わないの。私と忍足くんじゃ、合わないんだよ。割り切れないよ」
「何が合わんの?割り切れんって何が?そう言えば、さっきから合わん合わん言うとるけど、何のことを言っとるのか、オレには皆目見当もつかんわ」
 ギザギザに刻みつけられた心が悲鳴を上げている。
 彼女が口にしてこなかっただけで二人の合わないところ、忍足が気付いていなかっただけですれ違っているところも、もしかしたらあったのかもしれない。けれど、まずは何が合わないのか、何がそこまで耐えられないのか、伝える方が先なのではないのか?伝える前にもう嫌だと言われても、気付いていない側はどうすれば良いのだろう。
「言うてよ」
 忍足は彼女の肩に手を掛けた。小さくてか弱い肩。震えている。寒いのか、それとも何かに怯えているのか。求められれば、すぐにでも抱き締めたいと思うのに、彼女は別れようと言う。
「オレの、何が気に入らんの?」
「……付き合うって、どういうこと?」
「え?」
「忍足くんにとって、付き合うって何?」
 彼女は忍足をまっすぐに見据えた。
 その力強い視線に、忍足は思わず目を見開いた。
 そう言えば、彼女に交際を求めたとき―、丁度一年ほど前のことになるか、同じように聞かれた。
 真面目な子だから、真面目に「付き合う」という言葉の意味を考えているのかと思った。だからあまり深く考えないで、嫌だと思ったら振ってくれていいと、そう答えた。
 忍足はただ、彼女に自分の気持ちを知ってもらって、同じように好きになってもらえるチャンスが欲しかった。
 忍足は彼女と「合わない」と思ったことはない。彼女の喋るタイミング、彼女の言葉選び、感情がすぐに顔に出てしまう豊かな感受性、それから柔らかくて温かい彼女の肌。だが、忍足が彼女の全てを好んだのとは裏腹、彼女にはどうしても受け容れられない忍足の一部が存在するのかもしれない。
「一緒におりたい、独り占めしたいって思うことはイカンことなん?付き合うって言葉で、縛られるのが嫌なん?……自分、オレのこと、何とも思ってないから、もう疲れたん?」
 質問を質問で返していく内に、二人の気持ちの温度差をまざまざと思い知らされる気がして、忍足の胸の傷はじくじくと疼いた。
「何とも思ってないなんて、ないよ」
 まくし立てられて黙り込むかと思った彼女は、予想外に反論した。
「私、忍足くんのこと、好きだよ。好きじゃなかったら、付き合うこと自体、しなかったよ」
 一度は絶望の底に叩き落とされた感情が、一縷の希望に繋ぎとめられて、ゆらゆらと揺れる。忍足は藁にも縋る思いで、尋ねた。
「じゃあ、何で、付き合うのやめようって言うん?」
「それは……」
 彼女は一瞬言い淀んだ。が、忍足が「それは?」と続きを促すと、迷いを振り切るようにして言った。
「私、付き合うんなら、好きな人と一緒に、楽しかったり、自分が憧れてたりすることをしたかった」
「そんなん、オレかて同じなんやけど。ていうか、過去形やめて。まだ、別れる言うてないで」
 忍足が即答すると、彼女は苦しげに顔を歪めた。
「うん。……だから、そこが合わないなあって。割り切れないよ」
「なんで?一緒に楽しみたいって思うことをするんやろ?」
「だって……」
 彼女は今にも泣きそうな顔をしていた。
「忍足くんがしたいのは、結局はセックスでしょ。私のことが好きなわけじゃないよね」
 再び、頭に戦慄に似た衝撃が叩きこまれる。
 ようやっと腑に落ちた。
 数日前に起こったすれ違い、真面目な彼女が「彼氏」の忍足を差し置いて跡部と二人きりで出かけたこと、忍足と「合わない」と思っている原因。
 彼女は、忍足が彼女の体を目的に、彼女と付き合っていると思っているのだ。

 女の子の体が好きなのは事実だ。男なのだから当然である。女の子の体は柔らかく、肌がすべすべしていて、触れるだけでもとても心地いい。射精自体は、一人で行おうが相手がいる状況で行おうが、どちらでも快感を伴うので、さほど変わらないと思うが、自分のためだけに喘ぐ女の子の姿を見るのは、とてつもなく高揚感を覚える。その女の子が自分の好きな子なら、尚更だ。
 女の子から告白されて付き合ったことなら、これまでに何度もあった。そしてその時々の女の子と肉体関係を結んだ。そのどれもが呆気なく破綻した。理由は様々だった。テニス最優先、女の子の体大好きの忍足に「ついて行けない」という子もいれば、「他に好きな人ができた」という子もいた。忍足に夢中すぎる女の子の気持ちが重くて、忍足から「別れよう」と切り出したこともある。
 けれど、忍足が自分から「付き合おう」と言ったのは、彼女が初めてだった。
 彼女とは同じクラスだったのだが、彼女に初めて目を奪われたのは、9月のとある雨の日、彼女が放課後の生徒会室で先輩や跡部に臆することなく意見を述べているのを見たときだった。
 忍足はテニスに打ち込んでいるが、彼女も生徒会に打ち込んでいた。部活に入っていない分、彼女は跡部など部活と委員会を両立させている者のサポートも盤石に努めていたらしい。
 また、彼女はそれほど目立つタイプではなかったが、脚の筋肉のつき方がとても綺麗だった。よく歩き回る、働き者の脚をしていた。
 彼女に興味を抱いた忍足は、彼女に近づくべく、彼女のテリトリーへ入っていった。
 忍足が優等生である彼女の目に留まったのは、ひとえに、彼女が力を尽くしていた文化祭のクラスの準備作業に、忍足が協力的だったからに他ならない。
 協力を申し出たら、彼女は素直にありがとうと言った。彼女のために、彼女が苦手そうな部分を引き上げて手配したら、彼女は敬意を込めた眼差しで忍足を見上げた。その瞳はキラキラと輝いていて、とても綺麗だった。
 文化祭が終わっても、彼女への思いは募る一方だった。だから忍足はついに彼女に告白した。
 彼女は「付き合う」ことの意味も含めて、忍足の告白を不思議がっていたが、とりあえずは受け容れてくれた。
 例年ならばさっぱり関心を示さなかったはずの文化祭の準備作業に、今年は真面目に取り組んだ甲斐があったと、喜んだものである。
 そして、彼女と付き合い始めてから、忍足は以前よりももっと女の子の体に貪欲になった。
 会える時間があれば、彼女と肌を重ねた。学生寮を出て一人暮らしを始めた忍足の部屋は、さながらラブホテルのようになった。
 どれだけ抱いても、足りなかった。彼女が好きで、彼女という存在がいなくてはならないと思う反面、彼女が溶けて自分の一部になってしまえばいいのにと思うこともあった。
 女の子は男の発情についていけないときがある、というのは、それまでの経験で知っていたはずなのに、止められなかった。薄々勘付いてはいたけれど、自分を抑えられなかった。気付きたくないから、気付かないようにしていた。
 でも、やはり彼女は傷ついていた。「体が目的の部屋デート」だけを求められていると感じたから、彼女は逃げ出そうとした。

「……じゃあ、暫くは自分に触らんって言ったら、付き合い、続けてくれるん?」
「へっ?」
 忍足の譲歩もとい方向転換に、そう来るとは思っていなかったのだろう、彼女は頓狂な声をあげた。
「あー、全く触らん、ってのは、ちょっとキツイなあ……。手を繋ぐのはありなん?」
「えっ、えっと……?」
「どっちなん?手を繋ぐのはセックスになるん?」
「えっと、あの……、手を繋ぐのは、セックスとは関係ないと思うけど……」
「よし、手を繋ぐんはオッケー。じゃあ、ハグは?おー久しぶりやな元気にしてたかのハグはセックス?」
「それは……、違うと思う……」
「ん、ハグも問題なし。じゃあ、次。くちびるは?きわどいところやけど、キスはセックスのカテゴリに入る?」
「き!キスはダメ!」
「なんで。理由は?」
「理由!?理由が要るの?」
「当たり前やろ。人様に忍耐を強いるんやで?しっかりした理由がないと、納得でけへん」
「忍耐って……。そんな、私だって、勇気出して言ったのに……」
「だから、改善策考える、言うてるやん。要は、オレが、自分の体だけが目的で自分と付き合っているように見える、ってことなんやろ?」
「……違うの?」
「違うわ、アホ。それが立証できれば、問題は解決やんな?」
「かいけつ……?なのかな……」
「解決やろ。オレのこと嫌いになったんならしゃあないと思うけど、誤解されたまま振られるのは、ちょっとかなんわ。自分が嫌やって言うんなら、暫くはセックスを要求せんから。……せやから、オレと付き合うのやめるなんて言わんといて」
 懇々と説得したのが功を成したのか、呆気に取られていた彼女もついには折れた。
 いささか強引な押し問答でキスとボディタッチの権利までは何とかもぎ取ったが、彼女のわだかまりが解けるまではセックスはしないということで話をまとめることができた。
 とは言え、忍足としては、いつまで我慢できるか危ういところであるが。
 それでも、彼女との繋がりがプッツリと途切れてしまうよりは、よっぽどいい。
(言葉が足りんかったんかな……。結構、好きや好きや言うてたつもりやったんやけど、ほぼ「最中」のことやったからな……。逆効果だった可能性大やな……)
 あれこれ悩んでみるが、今更過去の自分を咎めてもしょうがない。
 彼女との関係が完全に瓦解してしまう前に、綻びを修繕するチャンスを貰っただけ救われたと思うことにしよう。
 とりあえず、委員会が休みで部活も早上がりが決められている今週の火曜日に、会う約束を取り付けている。巻きなおしは、これからである。


→続く
愛音さんへ
 (2011/12/26 Asa)